白衣に蝶ネクタイは、お客様を迎える10分前のルーティーン

中村真規さん

割烹料理 四季 なか村 店主



京都・西陣の四季 なか村さん。7席のカウンターと個室がひとつある割烹料理のお店です。

朗らかなご主人、中村さんは三重県出身。ミカン農家を営むあたたかい家庭で育ちました。

子供の頃から大の料理好きで、中学生の頃に誕生日プレゼントにお母様からオーブンを贈られたとか。


高校を卒業してすぐに京都に出て日本料理店に入りましたが、初めてのひとり暮らしでホームシックに。泣いて実家に帰ったものの、ふたたび同じ店に戻ってきました。


以来、厳しい修行期間に工夫して楽しみながら料理の素養を身につけました。

おもてなしと教養にとお茶の稽古をに通い、大好きなお菓子づくりをマスターするためにフランス料理店のシェフのもとにも通いました。

他店でも研鑽をつみ、人気店の料理長を経て、2015年に「四季なか村」をオープン。


今でも、空いた時間があれば料理に使いたいと思う中村さん。ご実家から直送される野菜やお米や果物に旬の食材を取り合わせた四季折々のコースに加えて、お弁当も評判です。一人前から受けるおせち料理にも注文が殺到しますが、お仲間を助っ人に年末恒例のハードワークを楽しんでいます。



ーいつも白衣に蝶ネクタイなのですか?


はい。自分の店を開いて3ヶ月ほど経ったときに、お客様が蝶ネクタイをプレゼントしてくださいました。それまでは普通のネクタイだったので、初めはなんだか気恥ずかしかったんですが、いつのまにか板についてきました。今ではコレクションも増え、蝶ネクタイの料理人です。

僕はお客さまが来られる10分前に白衣を着ます。それまではTシャツを着て、早朝からずっと仕事をしてるんですが、そこで気持ちを入れ替えるというか・・・。


もちろん、仕込みの段階でも細かいところまで十分に気を配ってやっています。

でも、お客さまを迎え入れるにあたって、もう一度さらに気を引き締める「ルーティーン」として白衣に蝶ネクタイをつけるんです。